意外と難しい休養|鬱になったらどうする?症状をチェック【適切な対処をしてもらう】

意外と難しい休養

病院

プラスアルファで薬物治療

鬱病の治療法の研究は進んでいて確実に進歩してきていますが、まだ完全ではありません。それは脳の病気という鬱病の病態生理が根本的に未解明だからです。しかし、どんな治療法を選択したとしても、注意したいのが生活面です。中でも最も重要なのが可能な限り休養をとることになります。ここでいう休養というのは、あまりがんばり過ぎないという姿勢をとることで、サラリーマンなら有給休暇、主婦なら家事を誰かに交代してもらうなどの文字通り休暇を実現させることになります。これは、簡単そうですが、意外と難しかったりします。まず、急に休みを取るなど現代社会の構造上の現実として困難です。そして、もうひとつは休むなんてとんでもないと考える鬱病独特の思考がひとつの症状としてあるからです。たいてい自分が休めば仕事にならない、今休めば、自分の将来が台無しになると、なかなか休むという妥協を許さない人がほとんどになります。しかし、会社に診断書を出し、休んだ結果、将来が台無しになった人はほとんどいないばかりか、職場の人間の反応は、体調が悪そうにしていたので休んでくれて安心したという場合が多いです。休養の重要さを知り、それを理解することが症状を改善していく上で大切になります。休養ももちろん大事になりますが、鬱病治療の中心はやはり薬物治療になります。鬱病の症状をやわらげるための治療薬を総称して抗うつ剤といいます。抗うつ剤こそ最大の武器であり、脳が関係している以上それは当然のことです。しかし、治す力は高いとはいえ、様々な工夫が必要など一筋縄でいかないことがあるのも事実です。基本的に最初に服用をすすめられる抗うつ剤は、SSRIかSNRIです。SSRIは主に感情を形作る脳内物質の働きを強める効果があるので、不安感が強い時に適しています。一方、SNRIは、感情だけでなく意欲という部分に働きかけてくれる抗うつ剤です。SSRIよりは効果がマイルドです。この二種よりも古くからあるのが、三環系抗うつ剤です。新しい抗うつ剤がでてきたことで、必要なくなったかというとそうではなく、SSRIやSNRIの効果が出にくいケースで劇的に症状が改善することもあります。科学的に複雑な構造を持っていますが、中心になるのはSNRI同様にセロトニンとノルアドレナリンを強める作用です。この三環系をより飲みやすくしたのが、四環系ですが、その分、効果はマイルドです。ただし、強い眠気を起こすことを利用して、睡眠薬代わりに使うこともあります。