タイミングを逃さずに

医者と看護師

地域に責任を持つ医療機関

鬱病を診てくれる医療機関は何種類かあり、そのうち、近年では、精神科専門で開業する医師が増えており、大都市部ではメンタリクリニック、心のクリニックなどの看板を出して診察を行っています。基本的には保健所の情報が最新で、電話帳などで探すよりは手っ取り早い方法です。精神科診療所の一番の利点は、自分の住んでいる場所から近い位置にあるか、交通至便な街中の駅近くにあることです。そして、内科や小児科などに入るように気軽に入っていけます。欠点は、即入院が必要な症状の重い鬱病の場合や受診拒否が強い人を扱うのが難しいということです。受診先を決めるときは、鬱病の名医などとある疾患に対して強いというよりは、地域に責任を持った診療所を選ぶことが大事になります。この地域に責任を持つというのは、たとえば、土曜外来や夜間外来をやっているのかというのもその一つです。普通は常勤の医師が1名、パート医が数名、ケースワーカーと看護師など小さなチームで運営しています。診察時間が午前から夕方あるいは夜までというように利用者に便利になっており、常勤医が休みの日は急変の置きにくい週の半ばであることが多いです。そして、職住一致ないし、近接であるかということも大事です。これは自分がではなく、医師がということで、症状悪化の緊急時に夜間の一時対応ができるかが大事になります。不安やイライラなどが何が原因で起きているのか判断できている時はそう心配することではありません。その原因となるものを、他人に聞いてもらうことで大体は落ち着きます。しかし、どうして起きているのかを整理していこうとすると、余計にイライラしたり、混乱してしまったりするというときには、カウンセラーや精神科医にグチを聞いてもらい、整理を手伝ってもらうことが大事です。それが受診のタイミングになります。鬱状態というのは、一生の間に多くの人が経験するもので、気分が沈みこむ、気力が出ない、眠れないなどの症状が出ることがあります。その状態が長く続いた場合や、前にも同じようなことがあった場合、症状的には真逆で快活すぎるときがある場合は、鬱病、躁鬱病、反応性うつ病などの可能性があるため、専門医にかかるのが得策です。そして、治療に使用される抗うつ剤はたくさんあり、一番ぴたっとあうものを医師と探すことになります。その作業が済むまでは医師をかえないほうがよく、なぜなら、治療は医師との相性よりも薬との相性を何よりも優先するからです。また、治る病気ですが、再発したり、完全に治りきるまでに時間がかかったりすることもあるので、最初に診察を受けた医療機関が遠い場合には、途中から近隣の医療機関にかえることも大事になります。