条件がそろう春

医者

光を浴びる

日照時間の短い冬場に冬季うつという季節性のうつ病になるというのは以前からよく知られていますが、実は春先もリスクは高いです。季節性の鬱というのは、それぞれ特徴があり、春は気温や気候の激しい変化にカラダがついていけなくなる、冬場に発症したものが治りきらずに春先まできる、そして生活やライフスタイルの変化が引き金になることもあります。冬以上に鬱を発症しやすい状況にあるということです。誰でも季節の変わり目や環境が変わると体調不良になりやすく、気持ちの乱れやストレスを感じる、憂鬱な気分になりやすいですが、メンテナンスをおこたり気づかないままでいると症状が悪化し鬱になってしまう人が多いです。決してメンタルが弱い人がなるわけでなく、誰しもがなり得る病気であり、治療により治せる病気です。また、女性は男性に比べるとセロトニンの分泌量がもともと少ないことや、脳の情報キャッチ力が高いなどの特徴があるため、発症しやすい傾向にあります。育児や家事、仕事などが忙しい世代にとって何かと春は慌ただしい季節です。心身の不調を感じてもひとます横に置いてしまったり、やる気がないなどの症状は人にも相談しにくかったりするため、つい心にフタをしてしまいがちです。近年、うつ病が増加しているといわていますが、昔からあった病気になります。しかし、30代の女性の発症が増加傾向にあるため特に注意が必要です。季節性の鬱に関しては、メラトニン分泌が大きくかかわっているとも言われ、睡眠リズムに問題があるとされています。分泌量の多い、少ないよりも、そのタイミングでどれだけの量が出るかというのが非常に重要とされています。春先は眠いという人が多いように、実は季節性の鬱を患っている人は、一般的なうつ病と比べても不眠ではなく過眠の症状が出やすい人が多いです。そのため、催眠効果のある抗うつ剤の使用や睡眠薬など薬物治療は、眠り過ぎてしまうため、本人のライフスタイルが完全に崩してしまうことからあまり適さないのが現状です。その一方で、季節性の鬱の治療法はかなり確立されてきており、その一つが光療法になります。これは3000ルックスぐらいの非常に明るい光を早朝2時間照射するという単純な方法です。これを1週間ほど継続することにより症状の改善がみられるというデータがあります。有効率は70パーセント弱で、抗うつ剤とほぼ同じ数値になります。何よりこの光療法の良い点は、副作用や危険性もほとんどないことです。また、季節性の鬱のほかにも、うつ病により部屋にひきこもりがちで、光を浴びる機会がめっきり減ってしまっている難治性のタイプにも比較的有効な治療法になります。